【10/7レポ】Yoga for everyone~脳が喜ぶ!心が笑う!臨床美術プログラムとヨガ~
10月のテーマはYoga for everyone~脳が喜ぶ!心が笑う!臨床美術プログラムとヨガ~と題し臨床美術士の土門環さんをお迎えしました。
医療、福祉、芸術が三位一体となるこの臨床美術は日本独自のものだそうです。
例えば、太陽を見て、一般的な知識でそのまま描く
車を見て、色・形をそのまま正確に描く
という手法は、シンボル画といいます。
それに比べて、
臨床美術では、 アナログ画といって、形のあるものを描く絵ではなく、感性の絵、つまり形がなく、線と面と点でできた絵を描いていきます。
実際に学生さんと臨床美術士さんがそれぞれ絵を描いているときの脳の酸素化ヘモグロビン濃度の変化をグラフ化し、それぞれがどの脳を使っているかを比較したデータの紹介がありました。学生さんは左脳を多く使いながら絵を描いており、臨床美術士さんは左脳も動いていましたが、右脳も動かしながら描いていました。
つまり、臨床美術では、人間に備わっている喜んだり、悲しんだりするときに使う右脳の働きを引き出すことがデータとしても証明されているのです。
臨床美術の基本にあるのは、
“いてくれてありがとう”人の存在の価値はできることにあるのではない。生きている、それだけで価値がある ということ。
このような考え方は人間の力を繋げていくヨガにも共通しているような気がします。
臨床美術の説明の後、minaminaメンバーyaeによるヨガと呼吸法と瞑想体験、最後に臨床美術を実際に体験するという今までにない流れで進んでいきました。
ヨガで行う瞑想は普段使っていない脳を活性化するという臨床データがあり、欧米では、医療機関や企業で取り入れられてきています。
瞑想的なヨガで普段使い過ぎている脳の部分をお休みさせ、普段使われていない脳の部分を活性化することで、臨床美術の実践の中で、お一人お一人の内側に眠っている感性を引き出すことを目的としたヨガクラスです。
その状態から、実際に臨床美術を体験していきました。
まずは、アナログ画(臨床美術の画)の練習です。
ヨガのポーズをそれぞれの感性で描いてみました。
①ヴィラバトラーサナⅡ(戦士のポーズ2)
②パリブルッタジャーヌシールシャーサナ(稲穂のポーズ)
今回、臨床美術士土門氏のご提案で、ヨガといえばインド。
テーマをインドにまずはみなさんの感性を引き出していきます。ガンジス川やタージマハル、夕日などインドの写真を見ながら、シタールの音楽を聴き、チャイを飲みながらインドをイメージを自分の中で広げていきます。
そして、土門さんに誘導されながら、各々の絵を描いていきます。
色とりどりの個性的な色や形、空間など本当にみなさんそれぞれの描き方で描いていたのが印象的でした。
minaminaメンバーyae&矢野あいも没頭しました。
最後はできた絵を並べ、それぞれの個性をお互いに見ていきました。
正しい、間違っている
他人の評価を気にするのではなく自分が本来持っているものを引き出してく
自己表現アートの世界
ご参加のみなさまも、引き出されたご自身の感性に驚き、楽しんでいらっしゃいました。
参加されたみなさま、臨床美術士の土門先生、楽しい時間をありがとうございました。
医療ケアをサポートするヨガに関心のある医療従事者・福祉職の方などを対象に特にヨガとの親和性、有用性が期待できるメンタルヘルス、呼吸、腸の解剖学的理解と健康への影響について専門家の講義や参加者とのブレインストーミング&シェアをとおし、学びを深めていきたいと思います。
レポート:minaminaメンバー矢野あい/yae