【5/13レポ】YOGA for Good Quality Sleep~1日は睡眠から始まる~

5月のメディカルサポートヨガ™北海道minaminaのミニ講座+ヨガ YOGA for Good Quality Sleep~1日は睡眠から始まる~のレポートです。
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前半はスリープケアマスターの川島美奈子さんをお迎えし、睡眠のメカニズムとぐっすり眠れるコツのお話をしていただきました。川島さんはさすが眠りのプロ。ゆっくりとした話し方で、心地よく講座を受けることができました。
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まずは人はなぜ眠くなるのかについてお話ししてくれました。
人の体には体を維持し、バランスを保とうという働きが備わっており、疲れると脳に体を休ませなさいという命令が出て、睡眠物質というものがたまり眠るという仕組みがあります。
そして体に備わる体内時計の働きで、意識しなくても日中は体とこころが活動状態に、夜間は休息状態に切り替わります。人は体内時計の働きで夜になると自然に眠りに導かれます。朝、光を浴びると時計がリセットされ一定のリズムを刻むというわけです。

この自然な体の働きが狂うと眠れなくなるのです。

また、睡眠にはリズムがあり、体を休息するレム睡眠と脳を休める深い眠りのノンレム睡眠のリズムを1時間半毎に4~5回繰り返します。睡眠開始1~3時間の間に約2回最も深いノンレム睡眠となり、ここでいかに深く眠るかがポイントだそう。
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よく眠ることができれば、注意力や集中力が上がり、仕事効率もアップする上、ストレスを減らし、体の免疫機能を維持し、より健康になるんです。よく眠れた日にはお肌の調子も良くなりますよね。
そして、よい睡眠のコツは、

自律神経のバランスを整えること

 

そのためにゆったりとした呼吸と腸の健康が大切

ゆったりとした呼吸は体をリラックスさせます。

 

腸の健康がなぜ大切かというと、腸からはセロトニンという幸せホルモンが作られ、このセロトニンを材料としてメラトニンという睡眠ホルモンが作られ、眠気が訪れるから。腸はリラックスすることでよく働く。腸をよく働かせると睡眠にも影響があるんですね。緊張すると腸も固くなるのです。

講座の中では、セルフケアとして腹式呼吸と腸のマッサージを伝授していただきました。

こころと体を緩めること、体を温めることがよい睡眠には大切だそうです。

寝る2時間前のお風呂で体を温め、深いゆったりとした呼吸と腸を柔らくするケアをしてよい睡眠をとっていきたいものです。

よい睡眠のコツを知ったところで、ヨガの時間です。

担当はminaminaメンバー田中直子によるからだを心地よく使い緩めていくヨガを行いました。

深いゆったりとした呼吸、体を動かして血流をよくすること、自律神経系のバランスをとっていくのはヨガの得意分野。

ゆったりとした動きの中でも、体の効果的な使い方をよく理解した田中ならではの誘導が静けさの中で体のスペースを広げ、呼吸を深くしていきます。

まずは、体の土台を保ち、背骨をすっとまっすぐに。頭の重みが中心を通って下に向かい安定する位置を探り、目を閉じて光を遮断。休みスイッチをオンに。

 

呼吸が体を通っていく動き、そして、呼吸の音に意識を向けてリズムを保ちながら、上半身を前後左右や円を描くように、自身の心地よさを感じながら流れのままに揺らしていきます。誰かと動きを合わせるのではなく、自分の流れるような動きで。

そして、意識を体の中心軸に向けていきます。

その後、緊張した背中を緩ませる動きをメインにヨガが続きます。

両腕の重み、頭の重み、肩の重み、首の重み、肋骨の重み、背骨の重み、内臓の重み、お腹の重み。

一つの動きから生まれる体の重みを時間をとり、ていねいに感じていくこと。自身の呼吸の長さに合わせた動き。この繰り返しの中で、体は自然に緩み、お腹や肋骨、背中のスペースが広がり、呼吸が体に深く浸透していきます。そして、背中全体や胸、お腹、背骨を意識した呼吸でさらに体のスペースを広げていくことでリラックスがどんどん深まっていきました。

後半には田中の得意分野であるリストラティブヨガ。

支える背骨と体の重み。重みで連れていかれる自然な筋肉の動き。
深まる呼吸で広がる体のスペース。

自己調整も大切。自分が楽にいられる姿勢を自分で探していくこと。呼吸が入りやすい姿勢になっているか、どこに呼吸が入ると呼吸がしやすいか、それを自分で探っていくこと。

ゆったりとした音楽
心地よい光
自分の内側の感覚、音、動き

終わり頃になるとあちこちでキュルキュルと腸の動く音、深い呼吸の音が聞こえてきました。

終了後、このまま布団で寝たいという感想も。

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参加されたみなさま、いかがでしたか。
今回の眠りの講座とヨガを日々の生活の中でぜひ生かしてみてくださいね。
みなさまの眠りがより質のよいものとなりますように。

川島さん、参加者の皆さまありがとうございました。

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次回は、腸内環境改善のための食生活のコツと運動と題して、

栄養士の小松信隆さんをお迎えします。

今回のお話でもあったように腸の健康が眠りの質に大切な役割を担っているということから、

よく眠りたい方もぜひどうぞ。ヨガは、清水八重が担当します。

睡眠から腸の話と繋がり、大変興味深い内容となることと思います。

皆様のご参加をお待ちしています。
(矢野 あい)

 

「Yoga for INTESTINAL CONDITION~腸内環境改善のための食生活のコツと運動~」