ヨガというセラピー

コロナ禍、新たな日常が始まり思うことは、

あたり前にあった大切なもの。

それは失ってから気がつくものなのだ、と何度も思い知らさせれます。
前からそこにあったけど、その大切さは当たり前すぎて見過ごしてしまいがちです。

だから、今感じている「本当に大切なもの」を大切に生きていきたい。

「仕事」「時間」「健康」「家族」「人間関係」あるいは「お金」や「生活の質」など人それぞれ優先順位は異なりますが、大切なものを大切にしようとする時、「自分自身の心の内に健やかさと穏やかさ」をもっていたいと実感しています。

日本ヨガメディカル協会クレドの1番最初にこう書かれています。
クレドとは、同じ感性と価値を共有し、同じものさしで行動できるよう心を導く、言葉のガイドラインを記した手帳です。手帳には、ヨガセラピーやメディカルヨガという言葉の定義、協会の倫理規定、などが記されています。

”この手帳をひらいたときは、
胸の間に両手を重ね、軽くあごをひき、
静かに鼻から息を吐きましょう。
そして、このことを思い出してください。
まず、自分自身が穏やかな気持ちで今ここに居られること。”

病気や生きづらさを感じている方たちと向き合うとき 、自分自身がどう在るのか、どう在りたいのかに立ち返ります。

穏やかな呼吸で、今ここにある自分自身を感じることが大切なスタートになります。

過去を憂い、未来に不安になる心の揺らぎに気づき、今いる地点からできることに目を向けられるように”安心・安全という感覚”をヨガを通じて身体から、そして心の内に根付かせていくことがセラピーとなり得るのではないでしょうか。

ヨガセラピー入門講座は、呼吸や身体の動き、心の在り方に意識を向けてゆっくりと生活や行動に変容をもたらすそのプロセスを大事に、目の前の方に伴走していくヨガセラピーの本質に触れ、 その人に合わせた工夫やサポートのあり方を学び合う2日間です。

ヨガが治療に代わることはありませんが、私たちが深呼吸の心地よさ・今を生きる喜びを存分に味わい伝えていけるなら、きっと大切な人の穏やかな笑顔につながっていくと思うのです。