【7/1レポ】YOGA for Oral Function~飲み込みにくさの要因と改善のコツ~
YOGA for Oral Function
~飲み込みにくさの要因と改善のコツ~
短い時間の中、嚥下のメカニズムや飲み込みにくさの要因、
そして対策についてわかりやすくお話しいただきました。
飲み込みにくさの疑似体験をしたり、口回り、舌を鍛えるための体操
を体験、実践を通して楽しみながら理解することができました。
講座の最後には、言語聴覚士の立場として、家族の立場として、
病気の発症から看取りまで「食べること」を見つめ、
関わり続けた源間さんの貴重な体験をまとめたスライドが流されました。
人にとって最期の最期まで「食べる」ことができることは生きる源となります。
本人だけでなく、家族やそれをサポートする人たちみんなが笑顔になるのが「食べること」であり、
毎日当たり前にしている「食べること」の大切さと奥深さを感じることができました。
最後のスライドでは、こころが動かされ、会場全体が感動で包まれました。
さて、飲み込みにくさとは高齢者や特定の人の問題で
自分にはあまり関わりがないと思いませんか?
または、飲み込みにくさとは、口や喉だけに限られた問題と思いませんか?
もちろん、飲み込みにくさを自覚しやすいのは高齢者や脳の病気を抱えている方、
唾液が少ない病気の方などに多いと思います。
そして、口の乾燥や頬の筋肉、舌の動きの弱さ、食べる量が多い、食べ方が早い、
唾液を吸ってしまう食べ物や硬い物を食べるなどによっても起こります。
しかし、姿勢が悪い、口呼吸、足腰の筋力が衰える、
体が硬いなども飲み込みの悪さに関係しています。
美味しく、安全に食べられることと全身の状態は密接な関係があります!
。
飲み込みにくさを予防するために必要な、姿勢保持、筋力維持、深い呼吸は、ヨガの得意とするところ。
「正しい姿勢とは?ヨガで言う体幹とは?」
をテーマに、そこから生まれる
身体のスペースと深い呼吸を感じていくヨガ
を皆さんに体験していただきました。
ヨガで言う体幹とは、お腹周りだけでなく、手足と頭を除いた胴体部分やももの内側を意識し、軸を捉えていきます。
まず、ヨガブロックを挟み込み、内転筋を使う練習からスタートしました。
また、お腹をコルセットのように包み込む腹横筋は、胸郭にも骨盤ともつながっているため、
体幹が働き、正しく呼吸するためには、骨盤のポジションが大切となります。
骨盤と胸郭の連動性を高める動きも行っていきます。
体幹というと、アスリートなどが行うキツイトレーニングを想像しがちですが、
人それぞれ、または環境に合わせて、体力の無い方でも無理なくアプローチしていけます。
クラス中は、ご参加者のみなさまには、ヨガマットで動いていただき、
minaminaメンバー吉澤に、椅子に座ったままで、皆さまと同じように動いてもらいました。
また、ストレートネックなど首猫背から生じる嚥下障害予備軍が若い方にも増加していることなどから、首回りの緊張を緩めていくこと、整えていくことも大切です。
ヨガブロックを挟めた感触をキープしながら、ヨガ的な「良い姿勢とは?」を内観し、
そこから、足腰を鍛える動きや、体幹を意識するポーズを行い、みんなで一汗かきました。
舌やあごの筋肉を言えば、ヨガでははずせないシムハーアーサナ(ライオンのポーズ)
残念ながら、画像がありませんので、アイアンガー先生の画像を拝借いたします。
安定した下半身、無理することなく自然と伸びた背骨と広がった体の内側の空間
そこから生じる心地良い呼吸を感じ取っていただきました。
最後のくつろぎのポーズ、シャヴァーサナでは、スヤスヤ寝息をキュルキュルお腹の音が聴こえていましたね。
笑いもあり、とても楽しいヨガの時間となりました。
参加されたみなさま、いかがでしたか。
今回、源間さんの素晴らしい講座内容だけでなく、あたたかいお人柄にも触れ、
minaminaメンバー一同、出逢いに感謝いたしました。
言語聴覚士 源間さん、参加者の皆さまありがとうございました。
次回は、YOGA for Depressive condition〜うつっぽさとの付き合い方〜と題して、
再び登場!!!㈱ここから代表 / 札幌なかまの杜クリニック 看護師 事務長 の村本好孝氏んをお迎えします。
ヨガは、吉澤真弓が担当します。
大変好評だった村本氏の前回の、【メンタルケアをサポートするヨガ】のレポートはこちらになります。
→https://minaminayoga.com/repo/403
皆様のご参加をお待ちしています。
(矢野 あい)